最近、咳と発熱の患者さまが増えています
近頃、当院でも「咳が止まらない」「微熱が続く」「のどの痛みと発熱が同時に出た」といった相談が増えてきています。実は、2025年秋から冬にかけて、複数の呼吸器系の感染症が重なって流行中。通常の「風邪」だけでなく、やや注意が必要な病気が広がってきています。
今、注意したい主な感染症
新型コロナウイルス感染症(特に変異株「ニンバス株」)
- 2025年夏以降、ニンバス株の流行が確認されており、全国で感染者数が増加傾向にあります。
- 特徴的なのは「激しいのどの痛み」と「せき、発熱」。喉の痛みを「ガラスの破片を飲み込んだよう」と表現する人もいるようです。
- 味覚・嗅覚障害は、以前ほど頻度が高くないとの報告もあり、「ただの風邪だと思ったらコロナだった」というケースもあるため、安易な判断は禁物です。
マイコプラズマ肺炎
- 2025年秋〜冬は全国的に報告数が急増、例年より早く流行が始まっています。
- 主な症状は「長引く咳」「微熱や発熱」「だるさ」など。風邪と似ていますが、「熱が下がっても咳だけ続く」「咳が一週間以上止まらない」という場合は要注意です。
- 風邪のように自然に治る場合もありますが、適切な抗菌薬による治療が推奨される感染症です。
インフルエンザ(およびその新株)
- 2025年11月現在、特に新株「サブクレードK」の報告が増えており、発熱・せき・全身のだるさなど典型的なインフルの症状に加え、胃腸症状(吐き気・下痢など)を伴うケースも見られます。
- 高熱・急な症状の発現など、急変することがあるため、「ただの風邪」との自己判断は危険です。

複数のウイルス・病原体が同時に流行していることに加え、以下のような背景があります:
- 気温の変動や季節の変わり目で、体調を崩しやすい。夏から秋・冬にかけての移行期は、体がウイルスに対して弱くなりやすい。
- 複数のウイルスが同時に流行しており、「風邪だと思ったら別の病気だった」「複数のウイルスに同時感染」が起きやすい。
- 「軽い風邪だろう」と市販薬だけで様子を見る人が増えたこと。特に昨今は、初期症状が軽くても注意が必要なウイルスが多いため、放置は危険。
こんな症状があれば、早めの受診を — 目安と注意点
以下のような症状があれば、できるだけ早めに医療機関を受診されることをおすすめします:
- 発熱と咳が同時に出て、数日経っても改善しない
- 咳が1週間以上続く、あるいは「熱は下がっても咳だけ続く」
- のどの痛みが非常に強く、「ものが飲み込みにくい」「声が枯れた」などの症状
- 呼吸が苦しい、息切れ、胸の痛みなどがある
また、以下のセルフケアと合わせて「これだけで大丈夫」とせず、違和感があれば受診をご検討ください — 特に高齢者・基礎疾患のある方・幼児がいるご家庭では早めの対処が大切です。
「我慢せず、早めの判断を」
「ちょっと咳が出る」「少し熱があるだけ」――そんな軽い症状でも、実は最近流行しているウイルス(コロナ、マイコプラズマ、インフルなど)の可能性があります。特に複数の流行が重なっている今、「風邪だろう」と自己判断せず、少しでも気になる症状があれば早めに受診・検査することが、重症化や周囲への感染を防ぐ最善の策です。
当クリニックでは、咳・発熱・のどの痛みなどでお困りの方の診療を行っております。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。








